
そんな世の中だなんて!
よく以下のようなコメントが見受けられます。
とくにSNSにて。
- 株の配当金や暗号資産のステーキング報酬、それらの売買益で儲けるのはズルい。
投資で得られる収益。
これは働かずに得られるものだからオカシイ。
そういう事なのでしょう。
しかし、この考えは現代に当てはまるのでしょうか?
ただの嫉妬のようにも感じられます。
単に投資の是非を問うだけでなく、お金や働き方。
そして人生に対する価値観を問い直すキッカケとなるかもしれません。
では、
- なぜ「投資で儲けるのはズルい」と感じる人がいるのか?
について、その背景にある社会的な構造を紐解きながら…
新時代を生き抜くための お金との向き合い方。
こちらを考えてまいりましょう!
ラットレースという現代の罠
まず、お金は労働からのみ得るべきだ。
この考え方は現代社会に合いません。
そのヒント。
多くの人が陥りがちな「ラットレース」という状態に隠されています。
働けど一向に資産が貯まらない状態。
まるで回し車の中でクルクルと走るネズミのように。
これは、成功や社会的地位を求めて競争ばかり。
人生を楽しむ時間を持てない生活様式そのものを表す言葉としても用いられます。
ここから抜け出せない原因。
それは、お金の稼ぎ方を「足し算」だけに頼っているからです。
労働による収入は、働いた時間や量に比例して増えます。
ただし時間や体力には限界がある。
そのため、収入を劇的に増やすのは困難です。
一方、投資やビジネスは「掛け算」のアプローチです。
たしかに不確実性は高いものの、いったん仕組みを構築すれば…
青天井のリターンを得られる可能性を秘めています。
時間や労働量に比例せず。
このアプローチが無ければ、現代社会の構造的なワナから抜け出すのは困難です。
- 労働による収入という「足し算」で得た原資を「掛け算」である投資やビジネスに投入すること。
これが、ラットレースから抜け出して…
人生を主体的にデザインするための重要な鍵となるでしょう。
投資格差の方がより深刻
ところで、r>g という有名な不等式があります。
経済学者トマ・ピケティが著書の中で提唱した。
これは、
- 資産から得られる富の成長率(r)が、労働によって得られる富の成長率(g)を常に上回る。
という事実を示しています。
つまり、すでに資産を持っている人は さらに裕福になる。
労働だけで富を得ようとする者。
彼らは、いつまでも裕福になれないということ。
資本主義社会が内包する本質的なメカニズムによって。
この格差は、所得に関してだけに留まりません。
ある調査では、
- 年収400万円で投資をしている世帯が、投資をしていない年収800万円の世帯よりも金融資産を多く築いている。
という興味深い結果が示されました。
これは、投資をしているか否か。
投資格差の方が、最終的な資産形成に大きく影響を与えるということ。
このように、投資で儲けるのはズルい。
そんな批判は、努力が報われないと感じる無力感。
社会の構造的矛盾に対する不信感の表れだと言えます。
逆に、この感情を理解すること。
それが現代社会の課題を乗り越えるための第1歩となるでしょう。
投資収益はリスクの対価
さて、投資について。
一見すると手間がかからない「不労所得」のように見えます。
しかし実際には多大な時間と労力。
そして、大きなリスクを取った結果として得られるものです。
確実性はありません。
社会情勢や金融市場の影響を大きく受けて…
ときに大きな損失を被る可能性があります。
とくに株式や暗号資産では、歴史的に何度も大規模な暴落が発生しています。
発生年 | 出来事 | 対象資産 | 主な原因 | 影響 |
1929年 | ウォール街大暴落 | 株式 | 行き過ぎた投機、実態と乖離した株価 | 世界恐慌のきっかけとなり、貧困と失業が蔓延 |
1987年 | ブラックマンデー | 株式 | 自動売買システムの普及、株価の過大評価 | 世界中の株式市場に暴落が波及、1日で大暴落を記録 |
2008年 | リーマン・ショック | 株式 | サブプライムローン問題に端を発する金融危機 | 多くの金融機関が破綻し、世界的な不況を招いた |
2022年 | テラショック | 暗号資産 | ステーブルコインの価格崩壊 | 関連企業が連鎖的に破綻し、暗号資産全体の価格が暴落 |
2022年 | FTXショック | 暗号資産 | 企業のずさんな運営、顧客資産の不正流用 | 世界最大級の暗号資産取引所が破綻し、市場全体が冷え込んだ |
さらに、投資は詐欺のリスクも伴います。
簡単に高収入をゲットできる。
そのように謳う詐欺的な投資話も多く存在する。
元本保証がなく全財産を失う危険性があります。
配当金についても、企業が常に安定して支払い続ける保証はありません。
その業績によっては、とつぜん配当が減らされる。
まったく支払われなくなる「無配」になることもあります。
このように、投資による収益は安定したものではない。
価格の変動、企業や市場の動向、そして詐欺のリスク。
あらゆることを徹底的に理解して…
きちんと管理した結果として初めて得られるものです。
その意味でも、決してズルいものとは言えないでしょう。
投資家の「心の余裕」の正体
ちなみに、投資がもたらすメリット。
金銭的なリターンだけではありません。
とくに収入が不安定なフリーランスにとって。
これは精神的な安定に繋がります。
投資収益は、本業収入の波を和らげるセーフティネットとなるので。
心のゆとりと金銭的な基盤。
それには、密接な関係があることが多くの調査で示されています。
例えば、
- 約80%の人が「お金と心のゆとりには関係がある」と回答しており、心のゆとりには年収700〜1000万円、または資産5,000万円以上が必要だと感じている。
とのこと。金銭的な不安が解消されることで…
より広い視野で物事を考えられるようになることを示唆しています。
また、能動的に自分の人生を築いているという感覚に繋がるそう。
この精神的な変革こそが投資の最大のメリット。
多くの人が感じる「心の余裕」の真の姿なんです。
これからの時代を生き抜くために
以上、この記事の内容を3行で まとめると、
- 投資で儲けるのはズルいという批判は、労働だけでは豊かになれない社会構造への不満が背景にある。
- 労働だけの「足し算」の稼ぎ方ではラットレースから抜け出せず、投資という「掛け算」のアプローチが重要となる。
- 投資利益は決して不労所得ではなく、市場や詐欺のリスクを理解・管理したことへの正当な対価であって、金銭的な安定と心の余裕をもたらすものである。
でしたが、いかがだったでしょうか?
これからの時代。
金融リテラシーが、読み書きと同じくらい重要なスキルとなります。
まずは少額からで構いません。
ポイント投資や積立投資からでも「投資の世界」に1歩を踏み出すこと。
お金を能動的に働かせる経験をしてみてください。
それは単に資産を増やすためだけでなく…
不確実性の高い時代を生き抜くための、心の余裕と自信を育むことにも繋がるでしょう。

最後まで お読みいただき、ありがとうございました!
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