
でも土日休みではありたい…
フリーランスという働き方。
時間や場所の自由の象徴かもしれません。
クライアントとの調整次第ではありますが…
働く時間を自分で決められること。
これは、会社員にはない大きな魅力です。
しかし独立後のスケジュールとして、
- 平日はクライアントワークで埋め尽くし、土日を休みに充てる。
という会社員時代と変わらないカレンダーを想像している。
ならば、その計画は非常に危険です。
フリーランスこそ「平日の日中」に動ける時間。
意図的にでも確保しなければならないので。
それはナゼか?
今回は、その重要性と具体的な対策について解説いたします!
目次(記事のまとめ)
会社員は守られている
まず会社員について。
自分の専門業務に集中できる環境が整っています。
- 給与から天引きされる税金。
- 社会保険に関する面倒な手続き。
これらのほとんどを会社が代行してくれるので。
基本的に確定申告も不要。
年末調整の書類を提出するだけ。
それで税金計算が完了します。
しかし独立すれば「社長」のようなもの。
さらに経理・総務も行わなければならない。
これら全てが自己責任となります。
乗り越えにくい3つの壁
ならば土日や夜間に処理すればいいのでは?
そう考えるかもしれません。
しかし手続きの相手は、
- 税務署・役所・法務局・銀行
といった公的機関や金融機関です。
これらの窓口は原則として「平日の日中」しか開いていません。
① 税務署での確定申告相談
フリーランスにとって最重要業務である確定申告。
初めてだったり経費計上が複雑な場合…
その道の専門家に相談したくなるでしょう。
しかし窓口である「税務署」は公的機関。
そのため電話相談でも原則、
- 平日:午前8時半から午後5時まで。
であり、土日祝は閉庁しています。
たしかに、確定申告期間中(例年:2月16日~3月15日)。
特定の日曜日(例:2月19日, 26日など)に限って…
一部の税務署で休日開庁が実施されることはあります。
ただ、これは例外措置に過ぎません。
すべての日曜・税務署が開くわけではない。
そして、そんな貴重な日なので同様の人々が殺到。
激しく混雑することが予想されます。
書類を見せながら個別に確認してもらう具体的な相談。
やはり平日に時間を確保するのが賢明です。
② 法務局での相続・登記
独立業務とは直接関係ありませんが…
いつ直面するか分からない重要な手続き。
それが相続・登記です。
例えば親族が亡くなり、不動産を相続する事態になった。
すると名義変更(相続登記)が必要です。
その手続きは「法務局」で行います。
対応時間は厳格に、
- 平日:午前9時から午後5時まで。
と定められています。
土日・祝日・年末年始。
業務を一切 取り扱っていません。
相続のような重大事であっても例外はないのです。
また、その手続きには「戸籍謄本」など大量の書類が必要になります。
出生から死亡までの連続した。
これらは市区町村の役所で取得できます。
それも基本的には平日。
最近は土日対応の「行政サービスコーナー」もありますが…
電算化されていない古い戸籍など。
複雑な書類は即日発行できないことも。
もしくは、そもそも取り扱いが無いなんて場合もあります。
③ 免許センターでの更新手続き
また、運転免許の更新について。
日曜日に免許センターへ行っても済まないかもしれません。
たしかに多くが更新受付しています。
しかし講習は優良運転者(ゴールド)のみ。
一般・違反運転者は実施していないか対応時間が短い。
そのような場所もある様子。
そして遠方である場合。
地元警察署などで受ける必要があります。
すると原則平日のみ。
さらに予約必須な都道府県も増えています。
なかなかの不便を強いられるでしょう。
神奈川県は運転免許の更新が予約制となり、
— とみぃ|フリーランス塾講師 (@Tommy_irugi) October 6, 2025
即日交付である小田原警察署は人気なのか取れず。
もちろん運転免許センターもギリギリ。
実質、更新期間は1ヶ月半しかなくなった。
期限2週間前でもアウトかも。
このあと別地域の警察署に向かいます。
即日記録・後日交付なので再訪問するのか…
※ 表示されない場合は「再読み込み」を。
賢く手続きをこなす3つの戦略
では、独立することは難しいのか?
そうとは限りません。
とくに現代のフリーランスは…
これらの壁をテクノロジーと戦略で乗り越えられます。
① デジタルや郵送を活用する
まず最も効率的なのは、
- 役所に行かない仕組みを作る。
ということです。
国税庁のシステム「e-Tax」を使えば…
24時間いつでも自宅から確定申告が完了します。
税務署に出向かずとも。
控除額も増えるので節税効果が高まります。
そして実は、開業届もオンライン・郵送で提出可能です。
控えが必要な場合。
切手を貼った返信用封筒を同封すれば対応してもらえます。
また、住民票や印鑑証明書など。
マイナンバーカードにより、全国のコンビニで取得可能です。
改製原戸籍でなければ。
司法書士に頼むことも1つの選択肢でしょう。
② 穴場な時間・場所を知る
どうしても窓口での相談が必要な場合。
時間を戦略的に使います。
もっとも役所が混雑するのは、
- 月曜日の午前中や締切直前。
であることを頭に入れておきましょう。
とくに税務署であれば比較的あいている、
- 木・金曜の午後3時すぎ。
などを狙うことで待ち時間を大幅に短縮できます。
そもそもクライアントワークを詰め込みすぎないことも重要。
例えば、
- 毎週金曜の午後は、新規のアポイントを入れない。
など、意図的に確保することがキーとなるでしょう。
③ 社会的信用のある会社員のうちに
さて、独立準備は退職届を出す前から始まります。
有給休暇・会社員の社会的信用。
この強力な武器を最大限に活用しましょう。
とくに、クレジットカードやローンの審査が厳しくなります。
社会的信用が一時的に低下するので。
きっと事業で使うはず。
会社員のうちに申し込むのが鉄則です。
ついでに、事業用口座を開設することもオススメ。
プライベートの出入りと完全に分ける。
これが後の確定申告をスムーズにしてくれます。
フリーランスの「自由」とは?
以上、この記事の内容を3行で まとめると、
- フリーランスになると確定申告や公的手続きをすべて自分で行う必要があるが、税務署や役所の窓口は基本的に「平日の日中」しか開いていない。
- 会社員時代の土日休み感覚でスケジュールを組むと重要な手続きができずに行き詰まるので、平日に動ける時間の確保が必要不可欠。
- e-Taxなどのデジタル化・かしこい時間管理・会社員時代の事前準備で対策すること。
でしたが、いかがだったでしょうか?
フリーランスの自由とは「何もしなくていい」ではありません。
会社という組織に守られた状態から抜け出して…
面倒な税務や手続きも含め、
- すべてを自分で管理・設計する自由を手に入れる。
ということです。
デジタルツールを駆使して、役所に行かない仕組みを作る。
柔軟なバッファを持つスケジュールを設計すること。
会社員時代には無かったであろう本当の自由。
これを手に入れるための、独立成功のカギとなるでしょう!

最後まで お読みいただき、ありがとうございました!
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